12年ほど前に書いた記事だが
今は無くなっちゃった ノースウエスト航空で
関空からヒロに帰ってくる機内での話しです
*
関空発ホノルル行きのNW314便
定刻より少し早くボーディング
ゲートには溢れんばかりの
旅行者が憧れのハワイに目を輝かせていた。
乗り込んで5分ほどしたときに
僕の目の前でクルーに大きな声で
「席が違う、これでは写真が撮れない」
「旅行社にはオワフ島は左窓側から到着前によく見える」聞いていた
「約束が違う。チェックインの時に用意すると言った」
*
どうも、その30代の男女のカップルは
乗り込んで席に行って座ったら
窓から外が見えない
丁度主翼の上の席のようで
残念だが その席からは下界が見えない
(僕の座った席でこの写真だから10列後ろだと主翼の上だね)
*
クルーが次々に通訳と対応したが
乗客は引き下がらない
チーフ・パーサーも説得した
もちろん何回も謝って、、、
*
見ていて気の毒で
僕は申し出た。
「僕の席を彼らに譲るから」と
そうしたら「駄目だと返事が返ってきた」
僕は非常口の横の席で窓からは良く見える
しかしこの席は有事の時に
クルーのアシストをしなければいけないので
「英語が解からないと駄目」なのだ
残念ながら彼らは喋れない。
「ましてあんな性格の人は
自分が先に助かろうとするので
クルー達の手助けにはならないから
この席に座る資格は無い」とまで言った
*
地上係員も乗り込んできた
機内は右往左往の
時間が刻々と過ぎてゆく
*
30分以上の遅れ
そのとき、
彼らが通路を横切って前に歩いて行った
僕は「彼らは前方のビジネス・クラスに移動したのかな」と思った
そして心の中で 「ごね得か!」と
(こんな感じの写真が撮りたかったのだろう 先月撮影)
*
暫くしてアナウンス
「お客様からお預かりした荷物を降ろしますので
皆さまはもう暫くお待ちください」と
残りの乗客たちへの心からの謝罪の言葉だった
(この日ハワイ島から流れてくるVogでオワフ島は
残念ながら見えなかったので、どこに座っても同じだったが
後の祭りだったね)
*
顔見知りのクルーにこっそりと尋ねた
「彼らは翌日出発に変更したの?」と
すると「No! キャップテンがキックアウトした」と誇らしげに言った
(貴方の親切な申し出に感謝します。といってチーフパーサーから
ビジネスクラス・グッズのプレゼントが届いた)
*
結局1時間近くも出発が遅れた
僕のようにホノルルから離島に飛ぶ人たちには迷惑だ!
機長の報告書しだいだが、
彼ら二人のデーターはすべて「最悪のクレーマー」として
記録が10年間は残るそうで
NW(現在はデルタ)は今後は切符すら買えないだろうし
もし、日本の航空会社で飛んでも
アメリカには10年間は入国出来ないであろう
そしてクルーいわく
「最近、日本人の変な乗客が凄く増えたよ。」と
意見の主張とクレーマーは違う
アメリカではクレーマーは最低の人間と評価され
データー社会の中では
どんどん世間が狭くなるそうだ!
気をつけなければ、、、
*
最近は新コロナウイルスの感染問題で
到着地での14日間の隔離検疫の義務があり
このルールを無視しての逮捕者も続出
不運な人は 旅先での滞在中にその国のルール変更に巻き込まれ
身動きできなくなった人もいる
いずれにしろ 自国と訪問国(日本の航空便と海外の航空便利用)との
対応(交渉判断)を間違うと 大やけどをすることもある
爺はどうしても頑固になるそうだから!