昨日「ホノカアボーイ」を観た。ホノカアの町を知る僕としてはこの映画の意味がわからなかった。なに?どうして?おいおい、、、、そんな。のどかな町であるがゴーストタウンではないよ。まだまだしっかり生きている町だし、若者も日本の田舎町よりは沢山住んでいる。高校だってあるしね。どうしてホノカアが必要だったのだろうか?タイトルバックで協力の欄に淡路島農協が名を連ねていた。どうして?ロケは淡路島でも良かったの、、、、、?e382b3e38394e383bc-efbd9e-2008-005

ストーリーの中で主人公が半年間ここで働くとあった。これは怖い表現だと思う。この映画を見た何人の若者が間違った知識を受けないかとても気になった。アメリカではそんな簡単に働く事は出来ない。留学生だって町ではアルバイトすら出来ない。許されてるのはキャンパス内のレストランとか図書館の本の整理ぐらいだ。もちろん不法滞在や不法就労は論外だろう。

 

911のあとは特に入国審査が厳しくなってる事は皆さんご存知の通り、ほとんどの旅人は観光ビザで入国する。先般日本の若者が管理官に尋ねられた「モクテキハ?」彼はこう答えた「こちらの大学に留学したいのでどの学校が良いか調べに来た」このような会話はごく当たり前の気がする。いまはHULAブーム。多くのフラ・レディがハワイのクムフラに踊りを習いに行く。良く似た会話が無いだろうかとふと思った。これらの目的は観光目的ではないのです。その若者は「目的外入国で強制送還」が下された結果であり、関空に降り立った彼は恥ずかしくて自宅に帰るに帰れず途中のペンションで1週間過ごしてから四国の実家に帰ったという。笑い話のような本当の話だよ。

ホノカアはノスタルジックな静かな町です。100年前に移民で渡った日系人の2世の方もわずかだが暮らしている。運よくその人たちに出会えたらカタコトの日本語も通じるが、まず街中で日本語は聞こえてこない。この町から車で10分程北上するとワイピオの切り立った断崖絶壁が目の前にひろがる。その昔ハワイ王朝の楽園だった場所だ。e382b3e38394e383bc-efbd9e-2008-300

あっ!もう一つ注意を。溶岩だらけの山道をオープンカーで走るシーンが冒頭にあった。背景から察するとコナからヒロに抜けるロコ達の抜け道のサドルロードだと思う。レンタカーではあの道は進入禁止である事も付け加えておこう。

何はともあれ観光客の減っちゃったハワイ、この映画のおかげで少しでも増える事を願っている。