それは僕が15年前にHILOに住むようになった年の冬の夜

「嵐」がハワイ島の東側を襲った

カミナリ、稲妻、豪雨、、、、

深夜にやっと静かになって眠りに着いた事を覚えている。

翌朝は昨夜の「嵐」がまるで無かったかのよう晴れ渡り、

真っ青な空がハワイらしさを感じさせてくれていた。

早速外に出て家の周りの点検をするために

裏庭に回ったとき「なんだコリャ」と言った感じで

マウナケアを見上げた。

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今ではハイビスカスの垣根が3メートル以上になり

庭からは赤い花に見え隠れしながら山頂まで望められるが

当時はハイビスカスの木は植えたばかりで

隣や周りのロット(敷地)にも まだ家は建っていなく

西北にはマウナケアの頂が裏庭からもよく見えました。

はじめは山頂に白い雲が覆ってるのだと思っていましたが

よく見ると、よく観ると、、、真っ白な雪が山の上半分を

すっぽりと覆っていたのでした。

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その年の夏、神戸のステージで「雪のマウナケア」の話を

雪の精を唄ったHULAでも有名な「ポリアフ」の曲紹介で

お客様方に語り掛けましたが 客席からは

「うそーーっ」「ハワイに雪?」と言った反響

なかなか信じてもらえませんでした

ハワイ島には4200メートル級の「マウナケア」13796フィートと

「マウナロア」13679フィートがあり

その翌年はコナにある 「フアラライ」8271フィートにも

50年ぶりに「白いベール」が掛かったのを覚えています。

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初雪は早い年では11月、、、

残雪は僕の知っているこの15年間では

5月のゴールデンウィークまで有ったので驚きました。

考えてみれば夏でも山頂の夜は零度に近いのですから

当然と言えば当然かも、、、、。

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山に雪がある以上「スキー」も出来るわけで

若者たちは4,5人でグループを作り

ジープで昇っては順番に滑り降りてくるようです

もちろん交代で一人が運転をして降りてきて

何回も何回も昇っては滑って降りてくる、、、

日本のスキー場の様にリフトは無いのですから、、、、。

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僕はこのときから「雪にマウナケア」の写真には

必ず「ここはハワイだ」が解る様に

「ココナツ・パーム」の木を入れ込みます。

ボルケーノ・ゴルフ場から撮った雪山の写真を

神戸の友人に見せたら「カナダ?」って言われちゃったから

今日の写真は昨年のクリスマス前に降った

雪の残雪で6日目まで解けないで残っていました。

撮影場所は

コモハナ・ストリートからモホウリ・ストリートを

西にサドル・ロードに向かって2マイルほど

走ったところで

僕が撮る マウナケアの

撮影ポイントの一箇所です。