ハワイ島に来てから
もうずいぶんとマウナケアには登った
年に10回ほどは登るので
いろいろな事に遭遇するが
今回のような悪天候の日には
もともと登っては来ない。
 
今回ほど来て良かった!と
思ったのも
そんなに数は無い
 
暗闇の中で光を見つけたような
希望という字が
頭の中を駆け巡った
足元を東から西にどんどん流れていく
GAS
孫悟空?
ハリーポッター?
自分が空を飛んでいる
そんな気がした
雲はドンドン西に流れて
おーい
ちょっと待ってくれ!
まだ僕たちは観てるんだぞ!
もう少し待ってくれーーーーっ!
あと1分まってくれ
待って頂戴
待ってください
待ってくださいませ
まってくださいませませ
あと30秒
あと10秒でいいから、、、、、、
観客席からの割れんばかりの拍手の中
緞帳はゆっくりと降りて行きました
 
夕日が沈んだ後は信じられないくらいの吹雪になって
小さな雹がバラバラと車に当たる
このまま冷えると下りの道はアイス・バーン
山のてっぺんで朝まで車の中で
過ごすのには
辛すぎる
名残惜しそうに西の空を見る友たちを急かして
一番に降りはじめました。
登って来るときに見かけた日本人観光客の
普通車のレンタカー
無事に下山できたのでしょうかとても心配でした。
(レンタカーによってはマウナケアどころかサドル・ロードも保険は1年中ノーカバーのはず
まして雪山に普通乗用車で、、、、もし事故ったらまず命はない
他の人に迷惑ですから4輪駆動以外は絶対に来ないでね!)
観客の惜しみない拍手と感動に
幕が再び、、、
下りの途中で見たムーンボー!
あわてて車を路肩に止めて
カメラを構えたのは良いが真っ暗、、、
手探りでトライしましたがシャッターを押して
5秒も10秒も動かさずに持てるわけがない!!!
三脚もないし、、、クーラーボックスをトランクから出して
雪の地面に置いてその上にカメラ
でも駄目でした。情けないくらい残念でした。
世の中にはそんなに多くは奇跡は無いのでしょうが
その奇跡が昨夜は2度訪れました。
注訳
日本では「ムーンボー」という
月明かりでの虹を
言葉に表すが
この写真の光景は
こちらでは「ナイトレインボー」と呼ぶそうです
では ムーンボーは?
MoonBowは
日本でいうところの
おぼろ月
まんまるお月さまに まあるい大きな傘が掛かったのを
そう呼ぶそうですよ。