ハワイに雪?真っ白のベールをかぶったマウナケア。毎年冬に雷と稲光の嵐がすぎると、翌朝のマウナケアは雪のベールをかぶってる。地上4200メートル、海底からは12000メートルの世界一高い山がハワイ島には2つある。もう一つはマウナロア、とてもなだらかでマウナケアとは対照的に女性らしい山だ。

マウナケアには雪の精がすんでいて人々の心を癒してくれている。ハワイ島の人々はマウナケアを偉大な神として崇め、遠くふるさとを離れていても決して忘れる事のできない存在だと彼らは言う。雪の精を唄った曲も沢山あって代表的な「ポリアフ」という歌がある。ハワイ島の人だけでなくマウイの人々も子供のころから子守唄のように親しんでいる。

何年か前にダウンタウンに行く途中で庭の真ん中にスノーマン(雪だるま)を作っている家を見た事があった。こども達にせがまれてお父さんが早朝に四駆でサドルロードを走り3000メートル以上登って荷台いっぱいの雪を採ってきたのだろう。寒いとはいえここはハワイ、20度近くはあったはずでスノーマンは何時間頑張れたのだろうかな?

山スキーを楽しむ若者達も沢山いる。ジープで登り滑って降りてくるのだが誰か一人は交代で車を運転して降りてくる。そしてまた登る。リフトも無いのだから仕方がないが、とてもワイルドな感じである。雪山でのスキーと海では水上スキー、何とへんちくりんな島なのだろうね。

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